アスレティックトレーナー(AT)は、クライアントであるアスリートが、スポーツ競技に全力で取り組めるところまでを目指します。アスリートでない普通の生活を送るクライアントであっても、運動やスポーツを楽しめるところまで体を回復させたい。そんな思いで、日々群馬県で鍼・マッサージ治療とアスレティックトレーナー活動をしています。
そんなアスレティックトレーナーが、身体のしくみや治療法についてなど日々のお仕事にまつわるお話を綴ります。
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パンツが緩くなる?
 先月から通って下さっている、大変仲の良いご夫婦がいます。
その奥さん(Y.Tさん)は膝が痛いと言うことでしたが、
調べていると右の股関節周りの筋が大変硬くなっていて、
お話を伺うと右の股関節だけ開きが悪く痛むことがわかりました。
ご本人はあまり気にしていないようでしたが、
股関節の動きが悪くなってしまっているのに放っておくと
将来手術が必要になるほど悪化することも予想されるので、
今のうちに治せるものならしっかりと治すべきだと伝えました。

そこで、股関節周囲にあり、
股関節の動きや固定に関わる筋群を中心にマッサージを施しました。     ※1
具体的には、骨盤の上部や大腿の付け根、大腿部などです。
可動域制限や痛みのある右だけでなく、
左側も硬く短縮した筋はできるだけ揉みほぐして
圧痛などが消失するか軽減するまでマッサージしました。
施術後、右股関節の関節可動域の若干の改善や
膝の痛みの消失が確認できました。

さて、次の週にいらしたY.Tさんは、
いろいろと身体に起こった変化を教えてくれたのですが、
驚いたことに買ったばかりのジーパンが緩くなったと言うのです。
私は、マッサージや鍼などの施術で”ダイエット効果”などを謳うことには
賛成できませんし、
1度の施術によって痩せる(体重が減る)訳がありません
(実際。Y.Tさんによると体重は変わっていないそうです。)
そこで、原因を考えました。

骨盤上部のお尻の筋肉(臀筋)は縮む時、
下の部分を上に引っ張るように縮みます。
筋が縮めが”力こぶ”のように筋が盛り上がります。
ですから、骨盤上部の臀筋が硬く短縮すると言うことは、
骨盤上部に筋肉がこぶのように盛り上がってしまうと言うことです。

また、筋肉が硬く短縮している時、
血管が圧迫され血液の流れが阻害されます。
下肢に流れた血液は静脈を通って上(心臓)へ還りますが、
血液という液体を下から上へ流すには、
静脈の周りの筋肉の収縮と弛緩を利用しなければなりません。        ※2
臀部や大腿の筋肉が硬く短縮したままでは、
下肢の静脈の血流が阻害されてしまうので、
臀部や大腿の手前で血流は停滞します。
血液が停滞すると周囲の(より下位にある)細胞間に水分がたまり、
むくみ”が起こります。
骨盤部で言えば、上部の臀部が盛り上がり、
その下に”むくみ”ができる訳ですが、
それが恒常的に続いていれば、
それが自分の体型(スタイル)だと信じてしまうわけです。

今回はマッサージによって骨盤上部の殿筋の短縮を解消し、
血液循環が改善したことで大腿の付け根付近などの”むくみ”も解消したことで
パンツ(ズボン)類がゆるゆるになったのだと思います
Y.Tさんは、くびれとか引っ込んでいるべきところが引っ込んだ
とおっしゃっていますが、
本来の位置に筋肉が納まり、
停滞していた血液(水分)の流れが回復しただけで、
要は本来の身体(体型・スタイル)に戻った(近付けた)だけです。
マッサージに痩身効果があるとは思いませんが、
見かけの体型(スタイル)が変わるだけの効果はあることを         ※3
お客さんの言葉で実感させられました。

なによりも良かったことは、
右股関節の関節可動域の制限も痛みも右膝の痛みも無くなり、
そして体型の変化(体重は変化無し)は
1ヶ月以上たった今も維持できていることです。
良い結果が維持できることが大切だと思います。



※1 股関節の動きや固定に関わる筋群を中心にマッサージを施した

私は、局所だけに症状を訴えるお客さんであっても、
必ず全身をマッサージする。
部位の限局された症状であっても、
原因の部位や身体の調整点は症状の出ている部位にある訳でもないので
全身にマッサージする必要がある。


※2 静脈の周りの筋肉の収縮と弛緩を利用(して、血液を下から上へ流す)

静脈の周りの筋肉が収縮すれば、
そこにあった血液が静脈内を押し出す。
(水の入ったホースを両手でグイッと握れば、
 ホースの中の水が流れ進むのと同じ理屈。)
静脈内には弁があるから下には流れず上にだけ流れる。
次に静脈の周りの筋肉が弛緩すれば、
静脈が弾力でまた元の太さに戻るが、
その時に下から血液が流れ込む。
このような筋の収縮と弛緩が繰り返され続ければ、
静脈内の血液は下から上へと流れ続けることになる。


※3 (マッサージに)見かけの体型(スタイル)が変わるだけの効果はある

Y.Tさんは、はいていたジーパンの腰に手を差し入れ、
どれだけ隙間ができたかを見せてくれたので、
ずいぶん(2cm)以上は変わったと思われる。
ただし、その他の部位について細くなったというのは、
本人は気にしてよく見るからわかるかもしれないが、
他人はそんなに見ていないから変化を感じられるかどうかは不明。
他のお客さんからY.Tさんのような話を聞いたことは無いが、
”むくみ”が無くなったと言うことはよく聞く。
| フィジカル系職人 | 私の考える施術・ケア | 13:09 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
臀部の筋のストレッチング(特殊な方法)
前回、中殿筋(腸腰筋)や梨状筋(深層外旋六筋)のストレッチングを
紹介しました。

しかし、これらの筋は深部にあるためなのか、
また、姿勢維持・関節安定に重要な働きをしている
(持続的・断続的な収縮を強いられる)ためなのか、
あるいは、拮抗筋に比べて相対的に弱いためなのか、
非常に強く緊張し短縮している方が多く見られます。
そうすると単純なストレッチングでは全く伸張されず、
ストレッチに反応した弛緩(要は筋の緊張が緩むこと)が
みられないこともあります。

今回はまず、そんな場合にストレッチングの効果が引き出せる方法を
2つ紹介したいと思います。                     ※1

一つは、ストレッチングする前に、伸張したい筋(群)を氷で冷やす方法です。
筋の緊張の程度にもよりますが、
5分〜15分程度ビニール袋に氷を入れたものなどで
狙いとする筋(群)を冷やしてからストレッチすると、
ストレッチによって痛みや伸張反射が誘発されることが抑えられ、
ストレッチングによる効果だけが得られます。

もう一つの方法は、ストレッチング前に
股関節外転や股関節内旋のエクササイズを行わせ、
中殿筋に対する自原抑制や
梨状筋(深層外旋六筋)に対する相反抑制を利用する方法
です。
これらの筋がエクササイズ後に伸張されやすくなり
ストレッチングの効果が早く大きく現れます。
同時に腸腰筋もストレッチングし易くなります。

 股関節外転エクササイズ:
  上側にある脚を挙げ、最も高い位置で3秒程度静止させてから、
  ゆっくりと降ろす。骨盤や体幹を動かさないように。
  8〜12回×3〜5セット程度。

  側臥股関節外転01    側臥股関節外転01


 股関節内旋エクササイズ:
  脚にかけたゴムバンドを伸ばしながら足先を横に開き、最も広がった
  ところで3〜5秒ほど静止させてから、ゆっくりと足を閉じる。
  お尻が挙ってこないように。両脚は左右対称に開くように意識する。

  伏臥股関節内旋bad 左足の開きが悪い例。 
  伏臥股関節内旋good 比較的に左右対称に開いている例。


※1 伸張しにくい緊張の強い筋のストレッチングの効果を高める方法

縮んでしまった筋を元に戻すにはどうしたらいいのか?』というエントリーで、
短縮した・硬い筋を長さを取り戻した・柔らかい筋に戻す方法を
5項目紹介した。その中の
(4)筋収縮に伴う反応を用いる
(5)アイシング(と温熱)を利用する
という2項目と対応した話である。
「筋収縮に伴う反応を用いる」事については、
同エントリーの注(※2)でも、自原抑制と相反抑制について触れているが、
それも参照して欲しい。
(ブログ『感覚派アスレティックトレーナー 身体と会話する日々』で、
 『自原抑制と相反抑制について』という記事を書いた。)


アイシングの利用については、
ストレッチングとの併用はクライオ・ストレッチングと呼ばれるが、
腸腰筋のストレッチング
というエントリーの本文中と注(※3)で触れているので、
参照して欲しい。


(この記事は、私の別ブログ『感覚派アスレティックトレーナー 身体と会話する日々』の2009年5月13日の記事を手直しして転載したものです。)
| フィジカル系職人 | 私の考える施術・ケア | 19:10 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
腰痛に対するマッサージ 総まとめ
腰痛に対するマッサージということで
ターゲットとして注目している腸腰筋・中殿筋・梨状筋について
長々と書いてきました。
これらの筋の緊張(短縮)は、腰だけでなくもっと下の方、
臀部や股関節周辺、大腿、
膝下(脛・腓腹・足甲部・足底)の痛み・張り・易疲労感などの原因にもなります


臀部や股関節周辺は、正にこれらの筋があるところなので
そう不思議はありませんが、
下肢に痛みや異常が起こることも考慮しておくと役立ちます。

腸腰筋の説明のところで、腸腰筋をストレッチングした後は、
ハムストリングの柔軟性が高まると書きました。               ※1
腸腰筋 まとめとストレッチング
つまり、その意味することは腸腰筋の緊張(短縮)状態は、
ハムストリングの緊張(短縮)状態に影響を及ぼす
可能性があるということです。
また、腸腰筋ついては、過度の負荷をかけるなどで強い緊張を強いると
臀部の筋群も強い緊張(短縮)が残った
ことも書きました。
腸腰筋について 3

腸腰筋の緊張(短縮)とハムストリングの緊張(短縮)。
腸腰筋の緊張(短縮)と臀部の筋群の緊張(短縮)。
この2つはリンクしているのか、別個の理由で生じるのかは、正直わかりません。
しかし、これらの筋緊張(短縮)は長期間持続するようだと
やはりお互いに影響し合うようにはなります
し、
臀部の筋群の緊張(短縮)はハムストリングの緊張(短縮)につながることはあります。
ここまで、筋の緊張(短縮)とだけ書いてきましたが、
それらは痛みや違和感、感覚異常(しびれなど)、動かしにくさなどを
伴うこともよく見られます


このエントリーの初めに書いたように、
中殿筋梨状筋などの臀部の緊張(短縮)は、
膝下(脛・腓腹・足甲部・足底)の痛み・張り・易疲労感などを
引き起こすこともあります。
逆に、例えばシンスプリントのような脛の痛みや
ふくらはぎの長引く筋肉痛、足底の痛み、足の甲の痛みなどに対して、
(腰・臀部の筋をチェックして強い緊張がある場合に)
腰・臀部の筋をマッサージやストレッチングするだけで、
改善・消失することがあります

中には腫脹(はれ)のあるような場合でも、同様な現象は起こります。

従って、下肢や足の障害・痛みなどを訴えてきても、
(中には医師による診断を受けたものもいる)
私は腰臀部の筋のマッサージ(あるいはストレッチング)を
必ず行います。

サッカーの試合などの前や合間(試合間、ハーフタイム、延長前)に
梨状筋(深層外旋筋群/中殿筋)のストレッチングをやると
試合中に下肢がつる(痙攣)のを予防するのに高い効果があります

できれば腸腰筋のストレッチングもやっておくとより効果があります
陸上競技の場合、自分の持っている全力を出し合って競う競技なので、
球技ほどには下肢の痙攣の予防効果を期待することは無理ですが、
それでもやっておく方が良いと言えるので試して下さい。
特に、習慣化して普段からやっておけば、
下肢の痙攣は予防できる
ものだと思います。

 腸腰筋ストレッチング

 腸腰筋Partner stretching パートナーストレッチング   腸腰筋Pストレッチング 同改良板

             腸腰筋セルフストレッチ セルフ・ストレッチング

梨状筋(深層外旋筋群)ストレッチング

  殿筋後部Pストレッチング01 パートナー・ストレッチング

  股関節内旋Sストレチング01 セルフ・ストレッチング/横   股関節内旋Sストレチング02 正面



※1 腸腰筋をストレッチングした後は、ハムストリングの柔軟性が高まる
(以下の文は難度高い。基本的な知識を必要とする。)
このように、筋をストレッチングすると、
拮抗筋も緩むのは相反抑制が働くからだと説明しているブログがある。
「相反抑制とは大腿四頭筋の拮抗筋である大腿屈筋群をストレッチしたら
大腿四頭筋まで緩むというものです。」と書かれている。
「実はこれ、フィットネスインストラクターやトレーナーのテキストや雑誌にもよく書かれている」
とのことなのだが、これには首をかしげざるを得ない。
何故なら、相反抑制の説明としては違うと思うからだ。
ある筋をストレッチングしたら、拮抗筋も弛緩するという現象は否定しない。
むしろ、そのような現象は積極的に利用しているが、
それは相反抑制によるものとは考えにくいのではないか?
相反抑制の説明は、ストレッチングにおいてなされるのではなく、
筋活動においてなされるべきものではないだろうか。

また、相反抑制に関わる受容器をゴルジ腱器官としていることは
はっきりとした誤りである。
相反抑制反射によって起こると前回書いた。
反射とは、ある刺激を感知したことに対して不随意的に引き起こされる反応のことであるが、
受容器とは刺激を感知する器官のことである。
そもそも、受容器が刺激を感知しなければ反射は起こらない。)
相反抑制は、腱紡錘受容器としておこる。

腱紡錘が筋の伸張されたのを感受し、
その興奮は1a線維(感覚神経)が脊髄内で直接当該の筋の運動神経に伝える(伸張反射)。
一方、1a線維の興奮は脊髄内で別ルートとして抑制性の介在ニューロン(神経細胞)へ伝わり、
介在ニューロンが興奮して拮抗筋の運動神経を抑制する。
静的なストレッチングにおいては伸張反射が出ないように気をつけて行うのであり、
ストレッチングを続けることでゴルジ腱器官1b線維(感覚神経)の興奮が優位になって、
ストレッチされた筋を弛緩(リラックス)へと導くのである。
伸張反射を防ぐ、つまり1a線維の興奮がないことには相反抑制は起こらず、
ゴルジ腱器官1b線維の興奮(自原抑制)は拮抗筋を興奮させる。

そのブログを書いた方を貶めるつもりも否定するつもりもない。
しかし、上記の誤りがその方のうっかりミスなのか、
それとも「フィットネスインストラクターやトレーナーのテキストや雑誌」にも
そのように説明されていることなのかは気になる。
まあ、テキストや雑誌に書いてあっても、
きちんと勉強すれば誤りに気付くだろう。

当該のブログの文は、上で指摘した以外は、
現象としては否定するつもりはない。
また、私の方に勘違い、誤りがあったり、私の知識のなさに気付かれた方は
コメント等でご指摘をしていただければ幸いである。


(この記事は、私の別ブログ『感覚派アスレティックトレーナー 身体と会話する日々』の2009年5月19日の記事を手直しして転載したものです。)
| フィジカル系職人 | 私の考える施術・ケア | 18:55 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
臀部の筋のストレッチング
中殿筋梨状筋について説明してきましたが、
これらの筋はお互いに影響し合っているのだと感じています。
さらに大殿筋小殿筋大腿筋膜張筋などとも影響し合っています。
また、以前にも書いたように、
腸腰筋とこれらの臀部の筋群は影響し合っていますので、
腰痛の改善のためにマッサージやストレッチングをする場合は、
一度の施術時に腸腰筋や臀部の筋群のすべてに
働きかける必要がある
と思います。

ところで、中殿筋はストレッチしにくい筋ですが、
腸腰筋のストレッチング』の中で
腸腰筋のストレッチングとして紹介した写真2のストレッチングは
中殿筋のストレッチングにもなり得ます


 腸腰筋Pストレッチング

実は、このストレッチングでまずストレッチされるのは、
腸脛靭帯です。
通常、このストレッチングでは、
まず大腿外側にストレッチ感を覚え、          (腸脛靭帯外側広筋
(時にはハムストリングの外側にも)
続いて大腿前部(外側寄り)や臀部の外側にストレッチ感が現れ (大腿筋膜張筋
あるいは股関節の前方へストレッチ感が広がったり移ったりします。
                       (縫工筋・大腿直筋・腸腰筋
時には、下腹部(深部)にストレッチ感を感じる人もいます。  (腸腰筋

股関節から大腿の前部〜外側の広範囲の筋をストレッチするので、
人により緊張の強い筋が異なるからか
ストレッチ感を覚える筋が異なることや、
ストレッチを複数回行なったりストレッチングを45秒以上など長めに行なったりした時に、
ストレッチ感を覚える部位が広がったり移動したりすることは
あらかじめ心に留めておくといいでしょう。               ※1


梨状筋を始めとする深層の外旋筋群のストレッチングは、
下の写真1・写真2のように行なうことができます。

  殿筋後部Pストレッチング01写真1  殿筋後部Pストレッチング02写真2

術者は、被術者の骨盤が動かないように、
片手で骨盤前上部(上前腸骨棘の2,3cm下)の辺りを押さえ、
もう一方の手で膝を反対の脚の方へ倒していきます。
(写真1では、右手で骨盤左側を押さえ、左手で左膝を押して倒しています。)
(写真2では、左手で骨盤右側を押さえ、右手で右膝を押して倒しています。)
この時、膝を倒された側の股関節は内旋するので、
外旋筋は伸張されることになります。


                      (以下は2009.5.9に記しました)
このストレッチングでは、立てた膝(伸張される側)の角度によって
ストレッチされる筋の部位が変わってきます。
膝を大きく曲げれば、伸張される筋の部位はより下方となり、
膝の曲がりを小さくすれば、より上方の筋が伸張されます


立てた膝の角度は、足をどこに置くかによって決まるので、
こう言い直すこともできます。
足を反対側の脚の足もとに近いところに置けば置くほど
(膝の角度が大きくなり)より下方の筋が伸張され
足を反対側の脚の付け根(股関節)に近いところに置けば置くほど
(膝の角度が小さくなり)より上方の筋が伸張されます

  足の位置と膝の角度

より上方をストレッチした時には中殿筋の後部線維が、
より下方をストレッチした時には大殿筋が、
ストレッチされる筋に加わってきます。

一人で行なうセルフストレッチングの方法は、
下の写真のような方法を薦めています。

  股関節内旋Sストレチング01   股関節内旋Sストレチング02

写真では、右側の股関節を内旋して(膝を内側に倒して)ストレッチしています。


※1 ストレッチ中にストレッチ感を覚える筋の範囲が広がったり移動したりする
臀部を含み股関節周囲は、関節運動に関わる筋が数多く存在し、
それぞれの筋の範囲は広範囲に及び、
また深層から浅層まで体表からの深さも様々である。

ストレッチングとは、一つの関節を一方向に曲げる動作をとることになるが、
通常同じ関節を同じ方向に動かす(=収縮して引っ張る)筋は複数ある
だから、あるストレッチングで伸張される筋は複数ある場合が多い
『○○筋のストレッチング』とよく書かれているが、
実は○○筋以外の筋もストレッチされていることが多いのである。

一度に複数の筋がストレッチされると言っても、
それぞれの筋の緊張の強さやストレッチングに対する反応(弛緩)の速さの違いなどによって
実際にここの筋が伸張されるタイミングや反応の起こるタイミングが異なる

深層に筋よりも浅層の筋により早く伸張の力がかかるので、
深層の筋までストレッチされるには時間がかかる。
こうしたことが、ストレッチ感を覚えるまでの時間のズレを生じる。


(この記事は、私の別ブログ『感覚派アスレティックトレーナー 身体と会話する日々』の2009年5月8日の記事を手直しして転載したものです。)
| フィジカル系職人 | 私の考える施術・ケア | 19:45 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
腰痛に対するマッサージ 4(臀部の筋)
私は、
腸腰筋について』の最後の方や
腸腰筋について 3』で書いたように、
腰痛緩和のためのマッサージには
臀部の筋(中殿筋梨状筋)のマッサージを
重視して行なっています。

  中殿筋と深部外施六の筋模型  股関節massagepoint01  股関節massagepoint02

それは、一つには臀部の筋の緊張を緩和することが、
腸腰筋の緊張を緩和することにつながる
からです。
(これは、個人的な意見・仮説です。)

中殿筋や梨状筋は、骨盤と大腿骨をつなぐ筋であり、
骨盤を基にすると脚を動かす働きをするわけですが、             ※1
見方を変えれば、
骨盤と大腿との間を固定・安定させる働きをしているわけで、
脚に体重をのせて立っている時には、
骨盤よリ上の体幹を支え姿勢を安定させる重要な役割を担っています。

人は歩いたり走ったりしている時には、
必ず片一方の脚だけで立つ場面があります。
言い換えれば、歩くことは
片脚立ち(右) → 両足立ち → 片脚立ち(左) → ……
と連続させていくことでもありますし、
走ることは
片脚立ち(右) 〈ジャンプ〉→ 片足立ち(左) 〈ジャンプ〉 → ……
の連続ということでもあります。

中殿筋が麻痺したりして十分な筋力が出せないと、
片足立ちの時に支えている脚とは反対側へ
骨盤が下がって傾いてしまいます。
例えば、右の中殿筋が充分働かないと、
歩行中の右脚で支えている局面では
骨盤の左側が下がってしまいます

骨盤が左に傾くので、
その上に乗っている脊柱(背骨)をバランスを取るように反対(右)に傾け、
非常に横揺れの大きな歩き方になります。
このような歩き方を「トレンデレンブルグ歩行」と呼んだり、
トレンデレンブルグ徴候」と呼んで中殿筋に異常があるサインとします。

両方の中殿筋に著しい筋力低下や麻痺があると、               ※2
歩きながら骨盤が右にも左にも傾き、
上半身が左右に横揺れします。

異常という程度ではなくても、中殿筋が弱いために
歩くとき骨盤の横への傾きが大きいと、
エネルギー効率が悪いので疲れやすい上、
腰や膝や足など他の部位への負担が大きくなります

走る上でも同様なことが言えるので、
長距離ランナーなどは横揺れがある場合は、
中殿筋の強化やケアをする必要があるでしょう。


梨状筋については、また後日書きましょう。

※1 中殿筋や梨状筋は骨盤を基にして脚を動かす
中殿筋は、脚を横(外)に開く動きを担っている。
この動きのことを運動学では外転と言う。
逆に横(外)に開いていた脚を閉じる動きを内転と言う。
脚を内転させる働きをするのは、
主に太腿の内側についている内転筋群(数種類ある)。

  股関節外転ex横臥   股関節外転ex立位    股関節内転ex立位
  側臥での外転(右)    立位での外転(右)   立位での内転(右)

梨状筋は、脚を付け根(股関節)から外に向ける動きを起す。
大腿だけ動くことはないので、膝やつま先を外に向ける動きと考えてもよい。
この動きを運動学では外旋と言う。
逆に大腿(膝・つま先)を付け根から内側に向ける動きを内旋と言う。
梨状筋は、脚の外転も行なう。
  股関節外旋ex立位     股関節内旋ex立位
 立位での外旋(右)   立位での内旋(少し足を前に出している=股関節屈曲)


※2 両側の中殿筋に麻痺がある場合
軽度な麻痺(不全麻痺)を想定している。
両側に完全な麻痺があると、歩くことはできないかもしれない。
立つことも立っていることも、非常に困難であろう。
(そのような症例は、実際には見たことがないのでわからないが、、、。)


(この記事は、私の別ブログ『感覚派アスレティックトレーナー 身体と会話する日々』の2009年4月10日の記事を手直しして転載したものです。)
| フィジカル系職人 | 私の考える施術・ケア | 14:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
腰痛に対するマッサージ 1
腰痛に対するマッサージでは、どの筋をターゲットにすれば良いのか?
これから、私の考えを書いていきます。

腰痛と言っても様々な原因があるわけですが、
私はあん摩マッサージ指圧師(いわゆるマッサージ師)であり、
はり師、きゅう師(いわゆる鍼灸師)ですから、
取り扱える腰痛は限られています。
それなので、ここで説明するのは筋筋膜性腰痛と言うことになります。
ただし、腰椎椎間板ヘルニアなどの、いわゆる『腰椎の疾患』とされているものの中にも、
筋の過緊張・短縮を改善することで
症状が軽減ないし解消することがよく見られる
ので、
それらを完全には除外していません。

私が考える腰痛治療でターゲットとする筋は、
腸腰筋中殿筋梨状筋であり、それらの共働筋群です。
それは何故か?

この続きは次回の記事に書きます。


(この記事は、私の別ブログ『感覚派アスレティックトレーナー 身体と会話する日々』の2009年1月14日の記事を一部書き直して転載したものです。
| フィジカル系職人 | 私の考える施術・ケア | 13:14 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
マッサージと痛み
(以下の文は、前回の『筋肉へのマッサージ』の注として書いた文ですが、
長くなりすぎたので、文末を「です」「ます」に直して、新しいエントリーとしました。)

筋が強い力で圧された時には、
力が強くなれば痛みを生じることもあります。
しかし、痛みの強さは力の強さと比例しているわけでもありませんし、
圧によって筋が損傷したのを反映していると言うわけでもありません


痛みは、力がある水準以上になった時に突然感じられます。
この感じるか感じないかの境界の刺激レベルを『閾値 いきち』と言います

この閾値のレベルは、
人により筋の状態(コンディション)によって変わります

弱い力で圧されただけでも痛みとして感じる、痛み感受性の強い人もいれば、
強い力で圧されても痛いとは感じなかったり気持ちよいと感じる人もいます。  ※1

筋の緊張が強く短縮した筋を圧されると痛みを感じやすいが、
マッサージを通じて筋の緊張・短縮が緩和されると、
同じ力で圧し続けてても、急に痛みが弱まったり感じなくなったりします
。   ※2
(そこに、ディープ・マッサージの利点があるわけです。)
こうした現象を見るにつけ、
緊張・短縮した筋をマッサージによって圧した時の痛みは、
筋の損傷を意味するのではないことがうかがわれ、
一つの考え方としては
むしろ筋組織への血液循環不良によって酸素不足が起こり
筋の感覚神経が興奮状態になって痛みの閾値が低下した(敏感になった)

ことが原因ではないかと考えています。
(損傷が起きて痛いのだったら、マッサージ中ずっと痛いですし、
急性炎症が起こって痛みが憎悪するおそれが高くなります。)

深部の筋組織にまで圧を入れたいが、
それによって痛みが出ることはできるだけ避けたい。
非常に悩ましいことではありますが、
相手の痛みに対する感受性などをみながら
痛みを我慢することを強いることは避けるのが原則であろうと考えます。
また、上述したように痛いからと言って
力づくで揉んでいるわけではないことをは理解して欲しいのです。

当然のことですが、へたくそなのに力に頼って筋を強もみすることは、
痛くて効果がないだけでなく、
逆に筋の張り(緊張)が強くなったり、損傷させるおそれがあるので、
マッサージする人もされる人も注意した方がいいでしょう。


※1 人によって痛みを感じるマッサージの圧レベルが異なる

痛みを感じる刺激レベルが人によって違うのは、
その人のその時点での筋のコンディションの違いだけが理由ではない。
伝えられた神経情報(感覚)を痛みとして認識するのは大脳であり、
大脳が「痛み情報」を修飾したり強めたり弱めたりするので、
大脳の違いが痛みを感じる刺激レベルの違いとなる
生育歴・経験などの記憶、今置かれている境遇、心理的な状態や情動などによって、
痛みに対する感受性は人によって異なるし、
変化もすることも考慮しなければならない。

自分以外の人は、自分とは違う。一人ひとり別人格を持っている。


※2 マッサージの最中に、急に痛みが弱まったり感じなくなったりする

正に痛みが急激(長くても数秒間)に変化をする。
聞くと、「その瞬間」がわかるくらい変化したタイミングを自覚できるようだが、
マッサージしている方としても「その瞬間」に私の手の下で
筋の緊張(硬さ)が解消して柔らかな感触になるのが感じられる。
このような短時間の変化が起こるからには、
神経系の反射的な反応が関わっているとしか考えられない


運動神経が抑制された(筋を緊張させる指令の減衰または消失)か?
痛覚の伝導または伝達がどこかで阻害されたか?
あるいはその両方が起こったのか?
私(マッサージ施術者)の感じる被施術者の筋の弛緩(リラクゼーション)からすると、
運動神経の抑制は必ずあると思っているのだが。

また、自律神経の作用も関係しているとも思う。


(この記事は、私の別ブログ『感覚派アスレティックトレーナー 身体と会話する日々』の2009年1月10日の記事を転載したものです。※1は2009年2月22日に、※2は2009年2月23日に書き加えたものです。)
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筋肉へのマッサージ
私のマッサージの特色は何かと言うと、
筋肉の緊張を緩和するための
 筋肉(特に深部の筋肉)をターゲットとしたマッサージである

と言うことができます。

マッサージの技術についての特徴は、
通常は、母指頭での圧迫をよく利用する、
日本的なあん摩あるいは指圧の技術に近いもので、
時々おこなうオイルマッサージにおいては、
比較的に圧を筋肉の深部に届かせるように擦ったり揉んだりしています。

  浅いマッサージ     ディープ・マッサージ
(あまり圧をかけていない)  (深く圧をかけている)


時々と書いたが、アスレティックトレーナーとして
国際大会へ派遣され外国人選手をマッサージする場合は、
ほとんどがオイルマッサージをしています。
上記の圧を筋肉の深部に届かせるようなマッサージは、
ディープ・マッサージ」と呼ばれていまが、                ※1
外国人選手に要望を聞くと、
「ディープ」にと答えることが多いのです。
それは多分、
疲れを取り除いてフレッシュな状態で競技に臨みたい
という理由でトレーナーステーションを利用する選手が多いことを
表しているのだと思います。

疲労の理由は、
飛行機などの長距離移動の直後だからであったり、
トレーニングや連戦の疲れであったりするわけですが、
疲れの症状としては筋肉の張り・凝り(短縮・過緊張)であり、
それに付随する不快感や痛みであったりするわけです。
そして、その疲労を取り除くと言うことは、
筋肉の状態を改善することを意味し、
そのためのマッサージは『ディープ』に筋肉の深部にまで
働きかけるマッサージを選択されている
と言うことで、
しかも、それが洋の東西や人種を超えた認識となって
広くまっていると言うことを実感するのです。
(少なくともスポーツ界、厳密には陸上競技の世界では。)

一昨年・昨年と、
ケニア人長距離選手をマッサージする機会が多かったのですが、
ケニア人は特に強いマッサージを求めるようです。
真也加ステファンさんの奥さん(日本人。元一流マラソンランナー)が、
ケニアでは強いマッサージをしているらしいと教えてくれました。
確かに真也加さん自身も「強いマッサージを」と要望してきますし、
真也加さんの紹介でマッサージを受けたケニア人選手達も、
より強いマッサージに慣れているようで、
時には強い痛みを感じても身体の力を抜いて
黙ってマッサージを受け続けます。
このようなケニア人長距離ランナー達が『強い』マッサージを求めるのも、
疲労を取り除く為には筋の深部にまで力を及ぼさなければならないという
考えに基づいているのかもしれません。

※1 ディープ・マッサージ Deep massage
この言葉が、正しい英語なのか、
マッサー(マッサージ師)やアスレティックトレーナーやフィジオ(理学療法士)
などの使用する専門用語なのか、そういう諸外国のことは知りませんが、
日本陸連医事委員会トレーナー部のトレーナーの間では、
外国人選手との意思疎通する上で、
このような用語を使っている。
これとは対照的に、
競技の直前(ウォームアップなど)や競技間には
筋に深く圧を入れず、浅く素早く軽く擦ることを中心に
短時間(数分)で終了するマッサージを
フラッシュ・マッサージ Flash Massage という。


(この記事は、私の別ブログ『感覚派アスレティックトレーナー 身体と会話する日々』の2009年1月6日の記事を少し手直しして転載したものです。)
| フィジカル系職人 | 私の考える施術・ケア | 20:58 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
縮んでしまった筋を元に戻すにはどうしたらいいのか?
(前回の「筋の生理2」を誤って消去してしまいました。
前々回のエントリーが見かけ上前回のものとなっています。)

前々回(「筋は縮むことしかできない 筋の生理1」)、
前回(「筋の生理2」消去)の説明で、
きん:筋肉の正式な呼び方)は縮むことしか出来ないこと、
筋は収縮を止めた後でも緊張・張力が元に戻らなくなることがある
ということをお話ししました。

本格的なスポーツを経験した方や、
激しい力仕事をやったことのある方なら、
激しいトレーニングや力仕事の後(翌日またはひどいときは当日の内に)、
筋が硬くなり、
ひどい時には筋の中にこコリコリした硬い固まりのようなものができて、
関節を曲げる時にその硬さやコリコリが邪魔をして、
曲げにくくなった経験をしたことがある方も多いと思います。

大腿(だいたい:ふともも)部の筋を例にとると、膝を曲げる筋と伸ばす筋があります。
膝を伸ばす筋である大腿四頭筋(だいたいしとうきん)はふとももの前にあり、
膝を曲げる時に引き伸ばされる筋です。
 逆に膝を曲げる筋は太腿の裏にあります。
大腿二頭筋 だいたいにとうきん、半膜様筋 はんまくようきん、半腱様 はんけんようきん。
 以上の三つの筋をまとめて言う時は、ハムストリングと呼んでいる。)

立った姿勢から膝を曲げてしゃがみ込む時、
膝を伸ばす役割をする大腿の前の筋は引き伸ばされますが、
普通はお尻が踵(かかと)に付くまでしゃがめるくらいは
(つまり、膝を最大に曲げることができるくらいは)
大腿の前の筋は引き伸ばすことができます。
しかし、大腿の前の筋が硬くて十分に伸びないので
膝が曲がりにくくしゃがめなくなることがあります


一方、膝を曲げるハムストリングの筋は、
立った姿勢からしゃがみ込む時、
収縮する必要がないので普通は柔らかいままで、
しゃがむとふくらはぎの筋とぶつかり圧し合い、
お互いの圧力で平たくつぶれます。
ところが、ハムストリングの筋がひどく硬くなると
充分に平たくつぶれず、
まるでふくらはぎの筋との間に棒が挟まったかのような感じがして
膝を深く曲げられずしゃがむことができないこともあります


このような体験をしたことのある方も少なくないと思います。

例に挙げたように、激しい筋活動(スポーツ、労働など)の後などには
収縮を止めた安静時にも筋の緊張が持続して、
筋全体の長さを縮め平常よりも伸びにくくすることが多いのです。
このような筋の状態は、
「短縮した」と言っても良く、
「硬くなった」と言っても良く
「緊張が強くなった」と言っても良く、
単に言い方を変えただけと言っていいでしょう。            (※1)

では、「短縮した」「硬い」筋は、どうしたら
「長さを取り戻した」「柔らかい」筋に戻るのでしょうか?


ここでは、私のとっている方法をご紹介します。

(1)マッサージをする
  筋をターゲットとしたマッサージです。特に深部の筋を狙います。

(2)ストレッチングをする
  自分自身で行わせるセルフストレッチングと
  人に伸ばしてもらうパートナーストレッチングがあります。

(3)鍼灸などの東洋療法を用いる
  漢方薬は、用いません。専門家に任せます。

(4)筋収縮に伴う反応を用いる
  強度の筋収縮後には、収縮した筋はリラックスしやすくなります
  つまりストレッチングしやすくなります。
  また、強く収縮した筋の拮抗筋は、リラックスしやすくなります
  こうした反応を、主にストレッチングと併用します。        (※2)

(5)アイシングと温熱を利用する
  アイシングは、特に筋が硬いだけでなく、
  伸ばしたり収縮させたりする時に痛みがある場合に利用する。

今後、(1)〜(5)について詳しく書いていきたいと思います。


※1 「緊張が強くなった」と言っても良く、単に言い方を変えてだけと言っていい
筋の「緊張」という語の用法ですが、
筋は縮むことしかできない 筋の生理1」の注(※2)を
読んでいただくとわかると思いますが、
私の解釈・用法は医学的な定義をはみ出している恐れがあります。
特に筋緊張筋トーヌス)が医学・医療上問題となるのは
神経系の疾患や損傷のレベルの鑑別や
リハビリなどの上の問題であるからで
ここでは、
あくまで神経系に異常や病気がない人の身体について語っているので、
筋の緊張とは一般的な意味合いで使用している

と解釈してもらってもかまいません。

※2 筋収縮に伴う反応を、ストレッチングと併用する
筋収縮後の抑制(自原抑制)を利用するストレッチングは、
以前はPNFストレッチとしてスポーツ界に流行しました。
時にはホールド・リラックス(Hold Relax:PNFのテクニックの一つ)を応用したストレッチ
と説明されることもあるようです。
しかしながら、
PNFの専門家からは安易にPNFという名称を使うことへの疑義(抗議?)が出され、
PNFストレッチという呼称は廃れました
(命名者が使っていない)し、
ホールド・リラックスは、
目的とする運動のパターン強化のために拮抗筋に最大収縮をさせて
その相反抑制を利用する手技ですが、
こうしたホールド・リラックスの技法について誤った説明をしているものをよく見かけます
(一部スポーツ関係者の間などでは、まだPNFストレッチと言う語が使われているようで、
認識が甘く困った事だと思います。)
日本PNF学会→日本PNF研究会の発足→発足の主旨)     ※3

自原抑制の利用と相反抑制の利用との違いなど、
近日中に新たなエントリーで説明する予定。


※3 日本PNF学会 実は、日本にはもう一つPNFの団体があって、 それは日本PNF協会という。 もともと日本PNF研究会という一つの組織だったらしい。 協会の方のトップ(理事長)は市川繁之氏(ヒューマンコンディショニングPNFセンター)、 学界のトップは(理事長)は 今井基次氏(八千代リハビリテーション学院学院長)。 学会には、副理事長に乾公美氏(札幌医科大学保健医学部教授)や 柳澤健氏(首都大学東京理学療法科学科長)という PNF関連の書籍の訳者・著者が顔を揃えている。 しかし、一方、『スポーツPNFマニュアル』(著者)とビデオ(実技指導) (本・ビデオ共に南江堂、絶版?、両方とも私は所有している)を出し、 ある意味PNFという用語の混乱に一部加担しちゃったと思われる過去のある、 ある方も役員に名を連ねている。 1990年代前半、私はその方の講習会も 現在協会の理事長である市川繁之氏の講習会の両方に参加した。 講習会後の市川氏に持っていた『スポーツPNFマニュアル』を見せたのも私である。 市川氏は初めて見るとおっしゃっていた。 さて、学会副理事長の柳澤氏と協会理事長の市川氏は、 『臨床PNF』(P.E.サリバン他・著、メディカル葵出版、1986年、絶版?)では、
共に訳者として名を連ねている。 何があったのかはわからないが、学会の名だけ紹介する形になってしまったので、 改めて協会も紹介しておこうと判断した。 こんなブログ記事もある。
 


(この記事は、私の別ブログ『感覚派アスレティックトレーナー 身体と会話する日々』の2008年10月1日の記事を転載したものです。)
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